12/3/30(金)―4
夏目漱石著『我輩は猫である』読了。
今の職場に赴任後、待機時間を利用し、初めて読んだ書籍。
つまり、一ヶ月半も掛ってしまったということだ。
慣れぬ仕事に疲れきって、それでなくとも本など捲る気になれなかったが、四冠詩人のご指導にあるように、僅かな暇でも読み進めることで、弟子としての確証を得ようと、薄皮を剥ぐようにして取り組んできた読書。
ま、そもそもが分厚く、また、本を読むより、仕事の資料に目を通しておかなければならない境遇だったので、これくらい掛ってしまったのは、妥当といえば妥当だろう。
部分的には、恐らく、学校教育の中で触れてきた作品だろうが、オレの記憶にある感触と、読んだ感触とは随分開きがあった。
ま、ま、子供のころに読むのとコヤジになってから読んだのと、全く同じ印象を抱くようだったら、かなりヤバイとも思い、これまた妥当といえば妥当だろう。
猫目線の設定は余りにも有名だが、改めてその目の付けどころの素晴らしさに驚嘆した。
しかし、後半の殆どが猫の飼い主とその友人たちの台詞回しに割かれていたので、そう、それでほんの僅かに猫に戻され物語に幕が引かれてしまったので、思わず「あ、ズルイ」と声を出してしまった。
天才漱石の強かな計算というより、猫目線で筆を走らせ続けることに疲れてしまった、飽きてしまったに違いないと拝察してしまったのだ。
失礼な話ながら、真実は如何に???
内容的には、移りゆく時代、旧習との間に生じる滑稽を笑い飛ばそうとされているものと、その骨太の批判精神に敬服した。
また、文章のリズムがイイ。
勿論、古いノリなので、コヤジといっても現代人のオレには乗り切れないところはあったが、それでも、ノリを大切に筆を走らせたに違いないという、ある種の精神性が感じられ、流石に文学作品として名高いながらも娯楽としての面も大きく評価される文豪の手によるものであることが十分理解出来た作品だった。
因みに、吾輩は豚である。
今日から名前はマダナイ。
イメージはインド人。
posted by ありきたり3 at 19:40|
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日記
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